Your Goal Coaching

たとえ明日終わったとしても「やり残したことはない」と思える人生にする

書籍

(著者)杉村貴子さん
(出版社)日本実業出版社

本棚の棚卸をしていたとき、ふと目に留まった一冊。
いつ手に入れたのかは正確には覚えていないのですが、自然と手に取り、読んでみることにしました。
この本では、「幸せになる」というテーマのもと、4L理論やPERMAなど、シンプルでわかりやすい考え方が紹介されています。
堅苦しさはなく、軽やかな文体で、本質的なメッセージが伝わってきます。


なかでも心に残ったのは、「ストッパーを外す」というエピソードでした。
ストーリーはこうです──
ある場面で、「人生で登りたい山は何か?」と問われた一人の男性が、「ヒマラヤに登りたい」と答えます。
それを聞いた相手──コーチング的な立場で対話をしていた人物は、
「本当にやりたいなら、今すぐ動き出すべきだ」と、静かに促します。
男性はその言葉を受け、すぐにヒマラヤ登山ツアーを探し、申し込み、
そして数週間後には、実際にヒマラヤ登頂を成功させました。
頂上から見渡した絶景を前に、彼は心から実感したそうです。
「自分にはできないのではなく、挑戦してこなかっただけだった」と。

 

私自身、登山の趣味はありません。もちろんヒマラヤに登った経験もありません。
それでも、この話にはとても深い示唆を感じました。
私たちは、自分でも気づかないうちに「できること」「できないこと」の境界線を引き、
可能性を狭めてしまっていることがある──。
そんな無意識の「ストッパー」に、自分自身が縛られていることに、改めて気づかされたのです。

そして、もうひとつ強く感じたのは、

信頼できる誰かからの一言──コーチング的な促しが、人生を大きく変えるきっかけになるということ。
本気で挑戦してきた人、実績を積み上げてきた人からの真剣な言葉は、
頭ではなく、心の奥に届き、私たちを行動へと導いてくれます。
 
今回紹介したのは、本の中のごく一部です。
私自身、
「自分の限界は、自分が勝手に決めているだけではないか」
「もっと遠くを見ている人の視点を、素直に取り入れるべきではないか」
そんな問いを、あらためて胸に刻みました。
これからも、
一歩でも、いや数段上を目指して挑戦し続ける自分でありたい。
そんな気持ちを、また少し強くしています。

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